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第2回都市交通フォーラム@関西を開催しました

2016年12月10日

11月23日(祝)、堺伝統産業会館で「第2回都市交通フォーラム@関西」をNPO法人KOALAと共同開催しました。テーマは「関西から発進、三位一体の交通まちづくり!交通ネットワークを守って活かそう」で、約70名の参加者がありました。

基調講演は、猫駅長で有名な「和歌山電鐵」の代表取締役専務、礒野省吾様に「和歌山電鉄の活性化と今後の取り組み」についてご紹介していただき、その後、大阪産業大学教授、波床正敏先生にコーディネーターをお願いし、阪堺線活性化の現状を確認するとともに、今後の課題についてパネルディスカッションによる討議を行いました。

先ず、基調講演ですが、礒野代表取締役専務から廃線の危機にあった南海貴志川線を行政の支援を得ながら再生されてきた経緯をご説明いただきました。現在は乗降客数も回復し、猫駅長効果もあり全国の注目を浴び、観光客も増えてきていますが、地域やお客さまと一体となって事業再生の取り組みをされてきたことなどをご説明いただきました。

会場からの質疑では、地元関係者からはJR線経由で和歌山市駅や南海加太線などへの乗り入れの希望などが地元関係者から出されていることや、車両老朽化への懸念、特に部品調達の問題につて質疑がありました。

パネルディスカッションでは、RACDA大阪・堺、堺市交通部、堺市商店連合会関係者がパネラーとして登壇し、冒頭、RACDA大阪・堺(野木理事)からは、これまでの活動とこれからの問題についての説明がありました。(資料icon_windowopen.gif
堺市による阪堺線の支援策は一定の成果をあげていますが、その一方で、住吉・恵美須町間の減便、予定されている浜寺近辺の連続立体化工事による長期運休などが新たな問題として懸念されるとの報告があったほか、商工団体関係者からは、商店街の活性化と阪堺線の再生が両輪である旨の発言がありました。堺市からも今後とも市民、利用者と一体となり阪堺線の活性化に努めていく旨の説明がありました。しかし、堺市の支援策によりV字回復した利用者数も本年は頭打ち状態であることが会場参加の事業者から報告がありました。

一般参加者からは、阪堺線を日本橋筋経由で難波方面まで伸ばす提案や堺市の東西路線を再検討すべきなどの意見が出されました。

交通ネットワークは交通網ばかりでなく利用者、事業者、行政が一体となってこそ、その機能と価値が維持されるものと確信しています。今後、大きな問題となる浜寺近辺の連続立体化工事による長期間の交通ネットワーク切断と言う問題を抱え、阪堺線の存廃問題が再び起しかねない事態を招くのではないかと危惧していますが、この三者が一体となってこの問題解決していくことの必要性を痛感いたしました。

最後に、堺市長が駆け付けられ、堺市内の東西軸の弱さを指摘され、今後、東西軸の在り方を検討していきたいと発言されました。

なおフォーラム終了後、下記「宣言書」をRACDA大阪・堺、福井理事長より読み上げました。


本日、堺市竹山市長様、阪堺電気軌道外濱社長ご臨席の下、利用者、行政関係者、事業者が集い「第2回 都市交通フォーラム@関西」を開催いたしました。

このフォーラムでは和歌山電鐵代表取締役専務磯野省吾様から廃止が危惧された和歌山電鐵の再生への取り組みと今後の課題をご講演いただき、さらにシンポジウムでは阪堺線再生の取り組みと諸課題について関係者で論議いたしまいた。

先日、JR北海道が1200㎞の路線の維持が困難と公式表明したように全国の地域公共交通は極めて厳しい経営下にありますが、高齢社会の到来により公共交通の重要性は増大するばかりです。

このようななか、私たちは、本日のフォーラムを通じて、これからも事業者、行政、利用者が三位一体となって、交通ネットワークを守っていく必要性を再確認いたしました。

この三者が文字通り協働し、大阪と堺を結ぶ阪堺線が次世代に引き継げる社会資本となるよう奮闘し、この活動が全国の範となるよう努めていくことを宣言いたします。

第2回都市交通フォーラム 実行委員会
NPO法人 KOALA
NPO法人 RACDA大阪・堺

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